


【TYPE02】茜とクリムゾン
主人公:茜
囮の敵:クリムゾン
本当の敵:若葉
茜と若葉は、小学校からの親友である。
何をするにも、何処にいくの一緒で、「まるで本当の姉妹のようだ」と、周りに言われている。
茜には兄の銀二がいたが、銀二は交通事故によって、この世を去ってしまう。
茜は、亡き兄、銀二の携帯電話を大切にしている。
悪気なく銀二の携帯電話を手に取った若葉を怒鳴りつけ、一ヶ月口を利かなかったほどである。
ある日、茜は若葉によって、自分の中に、別人格のクリムゾンが潜んでいることを知る。
クリムゾンは男性人格で、茜が眠ると出てくる。
クリムゾンは、銀二の携帯電話の着信音を聞くと、眠りにつく。
目覚まし代わりに銀二の携帯を鳴らすため、茜と入れ替わっている。
驚き不安に駆られる茜に、若葉は、このことを知られたら、茜がどこかの病院に入れられるか、
何かの実験材料にされてしまうから、誰にも言ってはいけない。二人だけの秘密だと言う。
「大丈夫、私が絶対、茜ちゃんを守るから」
そんな時、何者かによって銀二の携帯電話が奪われた!
銀二の携帯がなければ、目を覚ましてもクリムゾンのままだ。
このままでは、クリムゾンに身体を乗っ取られてしまう。
銀二の携帯を取り戻すために、茜は立ち上がる。
茜は、クリムゾンを敵だと思い込んで追い詰める。
携帯電話を隠し、自分の身体を乗っ取ろうとしているのだと考えた。
医者に相談するも、信じてもらえず、「眠ってクリムゾンの人格を出して欲しい」と言われる。
寝てしまっては、自分の人格の戻し方が分からないと、茜は拒否する。
若葉の携帯から銀二の携帯に電話をかけながら、心当たりを探す茜と若葉。
着信音が聞こえないかと、耳を澄ます。
ところが、クリムゾンは敵ではなかったのだ!
茜に、眠ることを迫る若葉。
若葉の只ならぬ様子に、うろたえる茜。
若葉に貰ったジュースの中に、眠剤が混ぜられていたのだ。
そして、本当の敵、若葉が姿を現わす。
若葉は、茜をだまして
クリムゾンを敵と信じこませた上で、
クリムゾンに愛されるために、銀二の携帯電話を奪ったのだ。
クリムゾンは、兄を亡くしたショックから、銀二の代わりに、茜が生み出した人格だ。
若葉は、密かに銀二を愛していた。
クリムゾンに銀二を重ねた若葉は、茜の人格を消して、クリムゾンを自分の恋人にしようとしていた。
「茜ちゃんは、今まで幸せだったでしょう?今度は、私が幸せになる番」
若葉の言葉に、茜は、今まで若葉の気持ちに気づかなかったことに、ショックを受ける。
そして、銀二の携帯電話を破壊し、クリムゾンに自分の身体を明け渡す決心をする。
若葉から銀二の携帯を受け取り、茜は銀二の携帯を壊す。
「本当にいいの?」と聞く若葉に、茜は微笑んで、
「若葉と友達でよかった。ありがとう」と言う。
眠りにつく茜。
隣で見守る若葉。
茜が眠ると同時に、クリムゾンの人格が現れ、
「妹を宜しく頼む」と言い残し、クリムゾンは消えてしまう。
驚いた若葉の悲鳴に、茜は飛び起きる。
茜が起きたとき、茜の人格のままだった。
泣き崩れる若葉に、茜も泣きだす。
お互いに泣きながら謝り、元の友人同士に戻る。
