Wの選択強化編

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 こちらでは読者の皆さんからお寄せいただいたあらすじ作品をご紹介します。
 この回は、下記の課題に対して提出された作品です。



★課題★  下の★印の部分を穴埋めして、物語を完成せよ!


あらすじ提供:Honeydripperさん
 渡部教授は南大学のエリート教授。
 世界的に認められた経済学の権威。
 彼を慕って入学する大学生が後をたたない。
 誰もがうらやむ輝かしい功績がある。

 ある時、何者かによって
 渡部教授のまわりから「大切なもの」が奪われた!

 「大切なもの」とは数式だった。
 近代経済学でもミクロ経済を研究する渡部教授は
 その道でノーベル賞を受賞したW博士とも旧知の仲。
 最近、得意とする計量分析において、斬新な数式を構築したばかりだった。

★どのくらい大切にしているかというと…
 (奥義「Wの選択」より:最初の選択)をするほどである。

 
この理論を完成させ、来年の学会で発表すれば、
 ノーベル賞も夢ではないというほどのものだった。

 失ったものを取り戻すために渡部教授は立ち上がる。

 神林教授は、最近留学先のイギリスから帰国したばかり。
 関東を中心に勢力を伸ばしているスミレグループの御曹司。
 お坊ちゃま育ちのせいか、協調性に欠け、
 自分さえよければいいという行動が仲間の顰蹙をかっている。
 ずるがしこく、計算高い男で、
 最近は、渡部教授に対しての嫉妬ともとれる行動が
 日々エスカレートしていた。
 渡部教授は大切なものを奪った犯人を神林教授だとにらむ。

 そして、神林教授を敵だと思い込んで追い詰めた。

 しかし、神林教授にはアリバイがあり、本当の敵ではなかった。

★落ち込む主人公。だがその時、
 【主人公の名前】は「大切なもの」よりも大切な何かを発見する。
 それは…
 (奥義「Wの選択」より:第2の選択)をすることによって示される。

 
渡部教授は学生を動員して、自分のパソコンから
 数式を盗んだ犯人を見つける。

 本当の敵村上教授が姿を現した。
 村上教授は自分の地位を守るために、渡部教授の数式を奪ったのだ。

 スミレグループの留学生を支援する基金がある。
 年間1億円というお金が神林教授の口利きで、
 南大学経済学部にも寄付されている。
 村上教授は中国経済の研究を専門にしている。
 さえない風貌で、とても大学教授には見えない。
 人付き合いもせず、無趣味な人間だと思われているが、
 パソコン関係の知識は随一。
 近年、中国からの留学生が増加しているという理由で、
 基金の6割は村上教授にまかされている。
 その基金をごまかし、使い込んでしまったのだ。
 盗んだ数式を売り、穴埋めしようとしていたのだ。


 村上教授はルーマニアの踊り子コマネチに夢中になり、全てをささげていた。
 「結婚してあげる」という甘い言葉に
 だまされているかもと思いながらも言いなりになっていた。
 「一生に一度でもいい、夢を見たかったんだ。」という遺書を残し、
 大学の時計台から身を投げた。

 18年後、南大学にナオキ・セルバンという学生が入学してきた。
 踊り子に騙されたと思い身投げした村上教授の息子だった。
 実はコマネチは村上教授を心から愛していたのだった。

 

改造タイトル 『大切なモノ』

 渡部教授は南大学のエリート教授。
 世界的に認められた経済学の権威。
 彼を慕って入学する大学生が後をたたない。
 誰もがうらやむ輝かしい功績がある。

 ある時、何者かによって
 渡部教授のまわりから「大切なもの」が奪われた!

 「大切なもの」とは数式だった。
 近代経済学でもミクロ経済を研究する渡部教授は
 その道でノーベル賞を受賞したW博士とも旧知の仲。
 最近、得意とする計量分析において、斬新な数式を構築したばかりだった。


★どのくらい大切にしているかというと…
 秘密裏に渡部教授に数式を五十億円で譲ってくれと持ちかける輩がいた。
 だが教授はそれを力いっぱいに断った。
 ちなみにノーベル賞の賞金額は約一億三千万円。五十億とは破格である。
 といってもこの数式を独占し、産業に応用したならば
 その利益は五十億など比にはならない利益がでるだろう。
 皆のためにならない事は受け付けない。
 渡部教授は金ではなく名誉の人なのだ
 そして彼はノーベル賞を受賞することを何より名誉だと考える。

 この理論を完成させ、来年の学会で発表すれば、
 ノーベル賞も夢ではないというほどのものだった。

 失ったものを取り戻すために渡部教授は立ち上がる。

 神林教授は、最近留学先のイギリスから帰国したばかり。
 関東を中心に勢力を伸ばしているスミレグループの御曹司。
 お坊ちゃま育ちのせいか、協調性に欠け、
 自分さえよければいいという行動が仲間の顰蹙をかっている。
 ずるがしこく、計算高い男で、
 最近は、渡部教授に対しての嫉妬ともとれる行動が
 日々エスカレートしていた。
 渡部教授は大切なものを奪った犯人を神林教授だとにらむ。

 そして、神林教授を敵だと思い込んで追い詰めた。

 しかし、神林教授にはアリバイがあり、本当の敵ではなかった。


★落ち込む主人公。だがその時、
 落ち込むというより渡部は自分を恥じた。
 数式を躍起になって探すあまりに猜疑心にまみれた自分を。
 そして数式で自分がノーベル賞を取れなくても良いと思った。

 たとえ自分の名前で数式が世に出ずとも、数式が皆の役にたてば良い。
 犯人を責める心は渡部にはなかった。
 犯人はもう数式を独占して悪用するだろうか?
 誰かに売り渡してしまったろうか?
 判らないが今、数式を手にしている人に会いたい。
 会ってその思いを真摯に話したい。

 渡部の言葉に学生たちは心をうたれた。
 渡部を助けようと誰となく、やがてほぼ全学生が集まった。
 渡部は涙する。「君たちが私の名誉だった」

 渡部教授は学生を動員して、自分のパソコンから
 数式を盗んだ犯人を見つける。

 本当の敵村上教授が姿を現した。
 村上教授は自分の地位を守るために、渡部教授の数式を奪ったのだ。

 スミレグループの留学生を支援する基金がある。
 年間1億円というお金が神林教授の口利きで、
 南大学経済学部にも寄付されている。
 村上教授は中国経済の研究を専門にしている。
 さえない風貌で、とても大学教授には見えない。
 人付き合いもせず、無趣味な人間だと思われているが、
 パソコン関係の知識は随一。
 近年、中国からの留学生が増加しているという理由で、
 基金の6割は村上教授にまかされている。
 その基金をごまかし、使い込んでしまったのだ。
 盗んだ数式を売り、穴埋めしようとしていたのだ。


 村上教授はルーマニアの踊り子コマネチに夢中になり、全てをささげていた。
 「結婚してあげる」という甘い言葉に
 だまされているかもと思いながらも言いなりになっていた。
 「一生に一度でもいい、夢を見たかったんだ。」という遺書を残し、
 大学の時計台から身を投げた。


 渡部は村上を制止しようとしたが間に合わなかった。
 数式は幸い村上の書斎に置かれたまま悪用はされなかった。
 戻ってきた数式を胸に当て渡部は深くため息をついた。

 一度も出会うことの無かった父の故郷日本に惹かれたのだろうか

 18年後、南大学にナオキ・セルバンという学生が入学してきた。
 踊り子に騙されたと思い身投げした村上教授の息子だった。
 実はコマネチは村上教授を心から愛していたのだった。

 コマネチは既に病死していてナオキは天涯孤独であった。
 「ナオキ君、ぼくの息子になってくれないかい?」
 振り返るナオキが見たおだやかな白髪の男性。
 渡部である。
 ナオキはその申し出をことわる。
 「私の母はとても強く優しい人でした。
  彼女は私の誇りです。この名前は捨てられません。
  村上...父はこの大学の教授だったと聞きます。」
  
 そうか...と渡部。少し間をおいて、

 私は村上君とは親友だったんだよ。君の父さんは立派な人でした。
 君も誇りを持って生きているのだね。 
 
 私はこの大学の教授だ。教えることに誇りをもっている。
 君に伝え教えよう。

 君の父さんが残したノーベル賞受賞の村上数式をね。



◆Wの選択の「第2の選択」では、変化(成長)した主人公が
 その変化を象徴する選択をしてみせなければならない。

 それでは主人公はいつ、どうして変化するのか?

 それはどんでん返しの直前、
 「囮の敵」が本物の敵ではないということがわかった後である。
 そしてこの時、主人公は、間違っても
 「自分の未熟さにはっと気がついた」りしてはならない。

 ここまではええかな?
 今日はその後の秘術を教えよう。

 なぜ「自分の未熟さにはっと気がついた」りしてはまずいのか?

 それは『そんな立派なヤツいねえよ』と読者が思うからである。
 いたとしても、そんな主人公には人間的な魅力を感じないのである。

 人間、できれば聖人君子とは付き合いたくないものじゃ。
 見ててつまんないから。
 変わらない主人公に感動はない。
 
良い主人公とは、誘惑に負けない強い人間ではなく、
 弱くてボロボロになりながらも成長する人間のことなのである。


 「おー、お前、ダメ人間なのによくがんばった!」と思うのが感動じゃ。
 「他人に馬鹿にされても、俺はわかってるぜ!」というのが共感なのじゃ。

 だから、主人公はむしろカッコ悪いほうが共感を得られるのである。
 自分で自分を反省できるような人ではいかんのじゃ。
 その未熟さを他の誰かに『指摘され』てヘコむ必要があるのじゃ!

 主人公には恥をかかせろ! 試練を与えよ! それも次々に!
 そして、プライドを粉砕するのじゃ!

 hanさんのこの作品の場合、犯人だと思い込んで追い詰めた神林から
 グサッとくる一言、例えば…
 「あんたも権威の奴隷だ。自分の欲望のために研究しているだけだ」
 みたいなセリフがあれば主人公も目覚めるのではなかろうか。

 成長のきっかけを他人からの指摘にすることで
 ぐっと説得力も増すし、人物造形もリアルになるのじゃ。



 渡部助教授は若き南大学のエリート。
 世界的に認められた経済学の権威。
 彼を慕って入学する大学生が後をたたない。
 誰もがうらやむ輝かしい功績がある。


 友人にも恵まれ、特に心理学者の佐伯香奈枝とは無二の親友であった。
 女友達だけでなくもちろん恋人もいた。
 性格のよい美人と評判の鏡子である。
 まさに順風満帆の人生であった。
 だが、彼は仕事中毒であった。
 その性格が災いして彼は大事なものを失ってしまう。
 鏡子の誕生日に待ち合わせをしたのに、
 仕事に熱中するあまりすっぽかしてしまったのだ。
 渡部を待ちつづけた鏡子は事故に巻き込まれて死んでしまう。

 十年後。あの事故のショックから渡部はいまだ立ち
 直っていない。香奈枝が励ましつづけた甲斐もなく、
 大きな研究は全て中止して大学内の小さな研究所を担当した。
 そこで少数の学生と地味な研究をしているのだ。
 それでも学生や香奈枝と交流を続けるうちに、心の傷は少しずつ癒えてきた。
 さらに高校時代憧れていた先輩(女)と町で偶然出会い、
 恋人に近い関係となる。地味な研究も意外な発見があり、
 学会で賞をとりそうだ。
 また仕事にうちこみはじめる渡部。彼はやっと幸せになりそうな気がした。

 だが、それも長くは続かなかった。ある日先輩から連絡が途絶えたのである。胸騒ぎがする渡部。
 数日後渡部に小包が届いた。中には先輩の腕とDVDが入っており、
 DVDの中には生きたまま切り刻まれる先輩の姿が映っていた。
 手紙も同封されており、自分を裏切った渡部への愛憎と
 渡部の愛を奪う先輩への憎しみが延々とつづられていた。
 しかも差出人の名前は鏡子であった。
 映像から判断するとまだ先輩は殺されてはいない。
 警察に届ければ殺されるかもしれず、手紙の件もあり通報も出来ない。
 さらに研究室の学生まで誘拐されていく。
 渡部の犯人探しの孤独な戦いが始まった。

 渡部は神林教授を犯人とにらむ。
 彼はどこか偏執的なところがあり、渡部の才能を妬んでいたからである。
 研究を中止してからも嫌がらせを続けていたのだ。
 だが、彼にはアリバイがあった。
 しかも手紙の筆跡を調べても鏡子そのものである。

 難航する捜査。
 誘拐された研究室の学生も先輩も殺され、その映像が届いた。
 気が狂いそうになる渡部に犯人から電話がかかってくる。
 声は鏡子のものだった。

 渡部はDVDの映像から犯人の居場所の手がかりを得て
 本当の犯人を追い詰める。
 真犯人は香奈枝であった。
 香奈枝は鏡子の腹違いの妹で、つらい環境で屈折して育った。
 幸せな姉に憧れて自分と姉を同化させるようになった。
 心理学に進んだのはそんな心の闇に打ち勝つためだった。
 だが、姉の事故死により少しずつ狂気に侵され、
 鏡子を忘れて仕事と先輩にのめりこむ渡部を見て、
 ついに狂気を爆発させたのだ。
 普段は香奈枝として生活し、夜は鏡子として渡部に復讐していたのだ。
 ショックを受けた渡部は自分の仕事中毒を完全に消した。
 全ての仕事を捨てて香奈枝の中の鏡子の人格に尽くして幸せにした。
 愛が満たされるとその人格は消え、香奈枝だけが残ったが、
 自分のした事の罪の重さに耐えかねて自殺してしまう。
 渡部は完全に仕事がなく、自分の罪の重さを噛みしめられる状態になるため、
 ホームレスの道を選ぶのだった。



 ◆うひゃー! なんとホラーサスペンスなのじゃ!
 しかし、これはこれで面白い。
 何が面白いかと言うと、実はこれはどんでん返しでいうと
 「ドラキュラだと思っていたらフランケンだった」というパターンなのじゃ。

 仮筋のタイプはTYPE06じゃ。
★敵を追い詰めたと思ったらそいつは犯人ではなかった。それどころか、
  実は真犯人は自分の行った悪事が原因で生まれてきた存在だったのじゃ。

 しかも、このあらすじ、TYPE06の筋立てとしてはほぼ完璧なのじゃ。
 うーん、なかなかやるではないか、s-taichiさん。

 TYPE06は「復讐」というテーマを持つ物語で使うと本領を発揮する、
 愛と憎悪のあらすじパターンじゃ。
 詳しく知りたい方は「自動あらすじ製造キット」に入っておるので
 ぜひお買い上げくだされ。他にもさまざまなパターンが満載じゃ!

 さて、今回のテーマ
「主人公の成長のきっかけとなる他者の指摘」じゃが…

 >誘拐された研究室の学生も先輩も殺され、その映像が届いた。
 >気が狂いそうになる渡部に犯人から電話がかかってくる。
 >声は鏡子のものだった。


 この「鏡子の声」に何を言わせるかがポイントなのじゃ。
 これが良いきっかけに使えそうじゃ。

 例えば…

 「鏡子は言った。
 『私はまだここにいるわ。殺して、もう一度、最後まで殺して』」

 みたいなものがよろしかろう。
 サスペンスホラーの雰囲気を盛り上げて、
 主人公に何かを考えさせる内容。(最後まで殺す、とは何のことだ?)
 つまり、
 必要な要素としては「謎」と「事件解決のヒント」が含まれておること。

 どんでん返しそのものではないが、どんでん返しを導くためには
 非常に重要な仕掛けなのである。みなさんもぜひ凝っていただきたい。



 渡部教授は南大学のエリート教授。
 世界的に認められた経済学の権威。
 彼を慕って入学する大学生が後をたたない。
 誰もがうらやむ輝かしい功績がある。

 ある時、何者かによって
 渡部教授のまわりから「大切なもの」が奪われた!

 「大切なもの」とは数式だった。
 近代経済学でもミクロ経済を研究する渡部教授は
 その道でノーベル賞を受賞したW博士とも旧知の仲。
 最近、得意とする計量分析において、斬新な数式を構築したばかりだった。


★どのくらい大切にしているかというと…
 来年の学会が終わった後ぐらいの時期に
 学長選挙がある。そしてこの数式を学会で発表すれば当選は確実である。
 ここ数年このために頑張ってきたといっても過言ではなかった。

  またこの理論を完成させ、来年の学会で発表すれば、
 ノーベル賞も夢ではないというほどのものだった。

 失ったものを取り戻すために渡部教授は立ち上がる。

 神林教授は、最近留学先のイギリスから帰国したばかり。
 関東を中心に勢力を伸ばしているスミレグループの御曹司。
 お坊ちゃま育ちのせいか、協調性に欠け、
 自分さえよければいいという行動が仲間の顰蹙をかっている。
 ずるがしこく、計算高い男で、
 最近は、渡部教授に対しての嫉妬ともとれる行動が
 日々エスカレートしていた。


 (追加)
 また神林教授はその強力なバックボーンから
 学長選挙の最有力候補の1人と言われている。
 彼がこの数式を先に発表してしまったら
 おそらく選挙にはまけてしまうだろう。

 渡部教授は大切なものを奪った犯人を神林教授だとにらむ。

 そして、神林教授を敵だと思い込んで追い詰めた。

 しかし、神林教授にはアリバイがあり、本当の敵ではなかった。

 (追加)
 さらに神林教授は
 「哀れだな、渡部教授。特にここ数年のあなたは本心では
  誰も信頼すらしていなかった。
 権力欲、名誉欲にとりつかれて全てが疑心暗鬼になっていたのだろう。
 かつて私が尊敬した、あなたはいなくなってしまった。」
 と語り、その後大学を去ってしまった。

 実は神林教授は渡部教授が助教授であった頃の
 彼を尊敬する教え子の1人であった。
 そのころの彼は情熱にあふれ希望にみちていた、
 そんな渡部教授を尊敬していたのであった。

 渡部教授は神林教授が教え子である事を知り、またその教え子を疑った事で
 自分自身の変わり様を知ってしまった。

★落ち込む主人公。だがその時
 昔、希望に満ちあふれていた自分を思い出す。
 今の自分とは違い夢があり目指す物があった。
 彼は自分にとって本当に大切な物を見つける。

 渡部教授は自分の部屋に戻り一冊の古い本を取り出す。
 それはいつの頃からか付けなくなってしまった日記だった。
 彼は犯人探しもそっちのけにして日記を読みふけた。
 そして自分がいつの間にかに見失っていた夢や情熱を再び思い出したのだ。

 また渡部教授はもう一つ思い出した事があった。
 それは犯人に思い当たる事であったのだ。

 渡部教授は学生を動員して、自分のパソコンから
 数式を盗んだ犯人を見つける。

 本当の敵村上教授が姿を現した。
 村上教授は自分の地位を守るために、渡部教授の数式を奪ったのだ。

 スミレグループの留学生を支援する基金がある。
 年間1億円というお金が神林教授の口利きで、
 南大学経済学部にも寄付されている。
 村上教授は中国経済の研究を専門にしている。
 さえない風貌で、とても大学教授には見えない。
 人付き合いもせず、無趣味な人間だと思われているが、
 パソコン関係の知識は随一。
 近年、中国からの留学生が増加しているという理由で、
 基金の6割は村上教授にまかされている。
 その基金をごまかし、使い込んでしまったのだ。
 盗んだ数式を売り、穴埋めしようとしていたのだ。


 (追加)
 また村上教授と渡部教授は学生時代、同じゼミの仲間の1人であった。
 昔から渡部教授がパソコン関係に弱いことを知っていたので
 そこを利用していたのだ。

 村上教授はルーマニアの踊り子コマネチに夢中になり、全てをささげていた。
 「結婚してあげる」という甘い言葉に
 だまされているかもと思いながらも言いなりになっていた。
 「一生に一度でもいい、夢を見たかったんだ。」という遺書を残し、
 大学の時計台から身を投げた。


 (追加)
 村上教授は自身の夢である「中国経済の研究」よりも愛を貫くために
 「社会欲」におぼれ最後に身を滅ぼしてしまった。

 18年後、南大学にナオキ・セルバンという学生が入学してきた。
 踊り子に騙されたと思い身投げした村上教授の息子だった。
 実はコマネチは村上教授を心から愛していたのだった。




 ◆もみじまんじゅうさんは
 なかなか素晴らしい「指摘」が出来ているのじゃ。

 > さらに神林教授は
 > 「哀れだな、渡部教授。特にここ数年のあなたは本心では
 > 誰も信頼すらしていなかった。
 > 権力欲、名誉欲にとりつかれて全てが疑心暗鬼になっていたのだろう。
 > かつて私が尊敬した、あなたはいなくなってしまった。」
 > と語り、その後大学を去ってしまった。

 また、それによって落ち込んだ渡部教授が
 過去の「日記」を読んで危機を乗り越えようとする姿もいい。
 ここで「Wの選択」をさらに派手で具体的な行動で表現するのじゃ!
 それは「学長選挙への出馬を取りやめる」ということではないかな?

 そして、後はそのことが村上教授の犯罪を暴くことにつながれば完璧じゃ。



★主人公は、数式を完成させることに没頭し、家に帰らない日が続いていた。
 小学生の息子との「息子の誕生日を一緒に祝う」約束をすっぽかし、
 出張に行ってしまう。
 息子は、友達に「お父さんは海外にいて、滅多に会えない」と言っている。

★神林教授は、主人公を「あんたもオヤジと同じだ」となじる。
 神林教授は、仕事に没頭して家庭を顧みない父親に、
 小さい頃から寂しい思いをしてきた。
 数式の完成に没頭する主人公に父親の姿を重ね、反抗してきたのだ。
 長年の恨みつらみをぶつける神林教授に、主人公は呟く。
 「君のお父上は、君を愛しているよ。ただ、愛しかたを間違えただけで…」
 結局、神林教授は大学を辞め、父の後を継ぐため、
 スミレグループの企業に就職する。

 神林教授に、自分の息子の姿を重ねる主人公。
 数式の盗難の件を聞きつけた大学側に、事情説明を求められるが、
 主人公はすっぽかして、息子の誕生日ケーキを買って家に帰る。



 ◆今回のテーマとなった『指摘』が非常にうまくいっている例である。

 >神林教授は、主人公を「あんたもオヤジと同じだ」となじる。

 それに対する主人公のセリフとラストの選択もびしっと決まったのう!
 うん! syaoさん、大変よくできましたのじゃ!

 このように、他人の作ったあらすじを使うと、構成を冷静に眺められて
 「Wの選択」をより客観的に行うことが出来るのじゃ。
 この技を習得するにはよい練習になるので、まだやってない人はぜひ
 この課題の攻略をオススメするのじゃ。



 ちなみにブンコちゃんの課題作品はこうだったのじゃ! ご参考までに載せておくぞい。

 ★ブンコちゃんの穴埋め課題作品


 渡部教授は南大学のエリート教授。
 世界的に認められた経済学の権威。
 彼を慕って入学する大学生が後をたたない。
 誰もがうらやむ輝かしい功績がある。

 ある時、何者かによって
 渡部教授のまわりから「大切なもの」が奪われた!

 「大切なもの」とは数式だった。
 近代経済学でもミクロ経済を研究する渡部教授は
 その道でノーベル賞を受賞したW博士とも旧知の仲。
 最近、得意とする計量分析において、斬新な数式を構築したばかりだった。

★★どのくらい大切にしているかというと…
  数式を完成させるため、
  約束していた妻との旅行を取りやめて、ひとりで海外に行くほどである。
  この一件以来、妻とはほとんど口も聞いていない。

 
この理論を完成させ、来年の学会で発表すれば、
 ノーベル賞も夢ではないというほどのものだった。

 失ったものを取り戻すために渡部教授は立ち上がる。

 神林教授は、最近留学先のイギリスから帰国したばかり。
 関東を中心に勢力を伸ばしているスミレグループの御曹司。
 お坊ちゃま育ちのせいか、協調性に欠け、
 自分さえよければいいという行動が仲間の顰蹙をかっている。
 ずるがしこく、計算高い男で、
 最近は、渡部教授に対しての嫉妬ともとれる行動が
 日々エスカレートしていた。
 渡部教授は大切なものを奪った犯人を神林教授だとにらむ。

 そして、神林教授を敵だと思い込んで追い詰めた。

 しかし、神林教授にはアリバイがあり、本当の敵ではなかった。

★★それどころか、神林教授は主人公を「自分と同じ穴のムジナ」だと
  嘲笑する。「あなたにもしょせん人間ってものがわかっていない。
  これじゃダメなんだよ。生きていく価値がない」
  そして、神林教授は大学を辞め、ビジネス界に転身していく。

★★落ち込む主人公。だがその時、若い頃の妻との愛の思い出が
  問題解決のヒントをくれる。
  主人公は「数式」よりも大切な何かを発見する。
  主人公は数式の盗難を聞きつけたマスコミの取材をキャンセルして、
  妻にセーターと花束を買って帰る。『愛』が復活する。


 渡部教授は学生を動員して、自分のパソコンから
 数式を盗んだ犯人を見つける。

 本当の敵村上教授が姿を現した。
 村上教授は自分の地位を守るために、渡部教授の数式を奪ったのだ。

 スミレグループの留学生を支援する基金がある。
 年間1億円というお金が神林教授の口利きで、
 南大学経済学部にも寄付されている。
 村上教授は中国経済の研究を専門にしている。
 さえない風貌で、とても大学教授には見えない。
 人付き合いもせず、無趣味な人間だと思われているが、
 パソコン関係の知識は随一。
 近年、中国からの留学生が増加しているという理由で、
 基金の6割は村上教授にまかされている。
 その基金をごまかし、使い込んでしまったのだ。
 盗んだ数式を売り、穴埋めしようとしていたのだ。


 村上教授はルーマニアの踊り子コマネチに夢中になり、全てをささげていた。
 「結婚してあげる」という甘い言葉に
 だまされているかもと思いながらも言いなりになっていた。
 「一生に一度でもいい、夢を見たかったんだ。」という遺書を残し、
 大学の時計台から身を投げた。

 18年後、南大学にナオキ・セルバンという学生が入学してきた。
 踊り子に騙されたと思い身投げした村上教授の息子だった。
 実はコマネチは村上教授を心から愛していたのだった。