作文と物語の書き方の違い

小学校でよく書かせられた『作文』。これは誰もがそれほど苦労せずに書けたものです。
 
それなのに、なぜ『物語』を作るのはこんなにも難しいのでしょうか?
 
作文が書けるのは、あなたが結末を知っているからです。
 
作文に書くべき内容は過去の出来事であり、あなたはただすでに起こった事実を思い出しさえすればいいのです。
 
それに対して物語は……まだ何も決まっていません。
 
あなたはゼロから虚構を作っていかねばなりません。白紙の原稿用紙に一行目を書いたら、その次は二行目を想像しなければならないのであります。
 
これからあなたが書こうとする物語は記憶の中になど存在しないのです。
 

物語は「結末」から書く

だから、あなたはまず、物語の結末を想像しなければなりません。そうしない限り、話がどこに転がっていくのかさっぱりわからないからであります。
 
転がる先が分からないだけならむしろ面白いのですが、実際のところ、話はどこにも転がっては行かないのです。
 
話はぴたりと停滞し、ぐずぐずとよどみ、あっという間に新鮮さを失ってしまいます。最初に思いついた(ような気がした)あのドキドキ感は一瞬で蒸発し、ひどい場合には、主人公が一歩も歩かないうちに書くことがなくなってしまうのです。
 
もちろん結末はとりあえず仮のものでけっこうです。途中で変わることもあっていいし、むしろ何度も修正したほうが面白くなる場合だってあります。
 
しかし、完璧とはいえない仮の結末であっても、歩き出すためにはとにかくゴールが必要なのであります。
 
目指すべき結末がなければ、我々はどこにも出かけられません。出会い頭の幸運だけを頼りに、無限の荒野をふらふらとあてもなく彷徨うことになり……それではまるでゾンビではありませんか。
 
物語創作も同じこと。ゴールをしっかり設定して、その方向へ確実に歩を進めましょう。そうしない限り、あなたはストーリーを永遠に完成させられません。
 
書き始める時にまず設定すべきは、終わり方なのです。
 
それでは、ゴールが決まったらどうすればいいのでしょうのか?

物語を終わらせるためには

物語創作にはある程度取り組んだ経験があるものの、これまで満足のいく物語を完成させることができなかった。
 
……そう感じているあなたに、物語を最後まで作りきる体験をしてほしいのです。
 
物語を終わらせるためには、
「前半で伏線や世界観構築のためのエピソードで思いっきり広げた話」を、
「後半で、いかにどんでん返しやクライマックスに向けて収束させるか?」
と考えなければなりません。
 
そして、この感覚を身につけるためには「しりとり物語」という手法が効果的なのです。
 

実践的方法論としての「しりとり物語」 

しりとりを数個の単語で完結させる。
ただし、最初の言葉と最後の言葉は決まっている。
 
そんな制約が設けられたしりとりを完成させ、そこで使った単語をそのままの順番で物語を作ります。
 
終わりの単語が決まっているということは、その前の言葉は最後の一音が決まっているということになります。つまり、「逆しりとり」です。
 
前へ進むだけではこの「しりとり物語」を終わらせる事はできません。
 
どこかで「逆から計算する」という過程を経ることで、
初めて全体の流れを制御することが出来るのです。
 
ある局面で、どうしても使いたいある一音。その一つの音のために、あなたはしりとりを戦略的に行わねばなりません。
 
そしてある時、そのたったひとつの音を導き出すために、
そのしりとりで使われた全ての言葉が完璧にコントロールされ、美しくデザインされていることに気がつくことでしょう。
 
この方法で、物語を収束させるための考え方と感覚を体験することができます。終わり方を意識しながら、前に進んでいく感覚を掴んでいただきましょう。
 

「しりとり物語」受講生のご感想を紹介します。

自分一人ではやはり考えが固まってしまい広がらないところをうまく飛び越えられたと思います。他の人も自分と同じように苦しみつつ頑張ってるんだなあと思います。(S・Yさん/男性) 
 
自分が思いつきもしなかった単語でも、最初のコツ的なものを掴めばスルスルとストーリーを作っていくことができました。ひとりでやっていると大抵コツを掴むまでに挫折してしまうので(笑)。その感覚を実感として持てたことは大きな財産になったと思います。キャラクターの背景のふくらませ方も目からウロコでした。(H・Sさん/女性) 
 
頭に負荷をかけ「はじめから終わりまで」とにかく作り終えるという達成感が快感でした! なぞなぞや大喜利のようで疲れましたが不思議な満足感がありました。(Y・Hさん/男性)
  
アイデアを出していくといつも拡散してまとまらないので、うまくまとめられるように訓練していこうと思いました。(T・Jさん/女性)
 
無理やりこじつけると、予想外の発想ができるのが面白かった。時間を決めてやるというのも苦し紛れで新しい発想が浮かび、効果的だった。(F・Kさん/男性)
 
無理やり(逆しりとり)単語から物語を創作したわけですが、イマジネーション次第で、それなりにストーリーは考えられるものだな、と知ったことです。何か筆を動かしていると何とかなるような気になってきてしまいました。発見いたしました。(M・Uさん/女性)
  
予想外の展開、発展が体験できた。楽にストーリーを作ることがわかった。(H・Aさん/男性)
 
しりとりの単語はなかなか出なかったけれど、出してしまえば(腹をくくれば)道筋をつけるのは楽しかったです。これからどう脚本に生かしていくか。楽しみになってきました。(I・Mさん/女性)
 
しりとりで出てきた単語をあらすじにおとしこむのが面白かった。(しりとりの無茶ぶりが激しすぎて)(H・Hさん/男性)
  
キーワードから無理くりストーリーをつなげたら、いつのまにかラストまでいけた。恋の話になったのは面白かった。(I・Mさん/男性)
  
無理やりとは言え、エピローグまで物語のあらすじを書くことができたこと。頑張ろうと思えました。ありがとうございます。(T・Hさん/男性)
 
同じ方式で、別の物語に活かすことができそうです。(S・Aさん/女性)
 
うまくいかなかった体験からも創作のヒントが得られた。話の作り方の基本を感じられた。(K・Tさん/男性)

ストーリーはドミノ倒しである

・大した事件が起こらない
・エピソードとエピソードの関連性が薄い
・ストーリーにメリハリがない
・何の話なのかボンヤリとしてよくわからない
 
そんな悩みをお持ちのあなたへ 
 
プロット作りとは、ある出来事の原因と結果を強烈に関連させ、その展開にチェーンリアクションを作り出していくという作業です。
 
例えば、ドミノ倒しをイメージしてください。一つのドミノが倒れるたびに、次のドミノが巻き込まれて倒れていくところを想像してみてください。
 
この連続した動きが全体の流れに勢いを生み、迫力に満ちた一つのテーマを表現していきます。
 
あなたの物語に足りないのはこの「ドミノを倒すための連鎖」なのです。
 
実例として、日本が誇るお宝マンガ『ドラえもん』から「ネンドロイド」という作品のプロットを見てみましょう。(出典:藤子・F・不二雄/小学館 てんとう虫コミックス「ドラえもん 第35巻」)
 
▼ぐうたらなのび太はお手伝いや宿題をしたくない
▼だから、自分の身代わりに変身して動いてくれる粘土製ロボット「ネンドロイド」をドラえもんから借りる
▼だから、ネンドロイドでいろんな人の身代わりを作って自分の用事をやらせる
▼だから、暇になったのび太は誰かと遊びたくなる
▼だから、ネンドロイドでしずかちゃんの身代わりを作る
▼だから、入浴大好きしずかちゃんのネンドロイドは、さっそくお風呂に入って溶けてしまう
 
こうして原因と結果が「だから」という接続詞でつながっていくのが因果関係であり、その因果関係によって出来事が次々に連動するのがストーリーなのです。
 
それでは、いかにしてそんなドミノ倒しを引き起こすのでしょうか? 出来事を次々に連鎖させるためにはどうすればいいのでしょうか? 
 
そこでご紹介したいのが、バラバラのエピソードというドミノを、思うがままに連動させるためのコツです。
 
出来事と出来事とをつなぐためにはある秘密が存在します。
 
キャラや世界観は作れるのに、筋の通った物語が紡げない……。そんなあなたのために!
 
ぴこ蔵師匠が弟子のブンコちゃんの悩みに答えて物語創作の秘密を分かりやすく教えます。忘れかけていた物語作りの楽しさがフツフツと湧き上がります!
 
まさに、ここでしか受講できないストーリー構築メソッドなのです。
 

「アイディアをストーリーにできないあなたへ ~因果関係の作り方」創作講座+レジュメ+ワークシートPDF

 
ここにはプロットを作るための2つの秘術と1つの訓練法が解説されています。ぴこ蔵&ブンコの楽しくて分かりやすい会話で解き明かす「しりとり」を使って、自由にらくらくとプロットを構築していく方法には目からウロコが10万枚! ワークシートに秘密のしりとりを書き込んでいけば、あっという間にあなただけの世にも面白いあらすじが姿を現します。
 
その内容は……
・ストーリーがつながらない
・面白くない物語チェック 
・物語を作るための大前提
・なぜすぐに行き詰まるのか?
・主人公、犬に噛まれる? 
・どんどん次を連想していこう! 
・話を飛躍させよう!
・最初はとにかく勢いを殺さないこと 
・プロットとは因果関係である 
・義務感が主人公を動かす
・詰まったら出来事の「原因」を探れ!
・秘術:なぜならば逆行術 
・秘術:だから連想術
・因果関係は時間を遡って考える
・メインプロットを組み立てよう!
・因果関係を作る練習『しりとり物語』 
・しりとり物語レジュメ~逆行の感覚を身に付ける創作手順 
・特別付録 しりとりワークシート
 
などなど、スムーズなあらすじ作りの秘密を解明する「そうだったのか!」「なるほどなるほど!」「さっそく作ってみたい!」とワクワクさせる講座です。
 

しりとり物語特別授業動画(10分×4本)

 
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しりとり物語・実例サンプル動画2本

 
ぴこ蔵が作った「しりとり物語」のサンプルを動画にしました。ストーリーは2つありますが、しりとりに使った単語は一緒です。プロットを構成しているポイントも全く同じです。それでもストーリーは全く別物になってしまうものなのです。なぜなのか? その秘密を知りたい方はぜひその目で確かめてみてください。しりとり物語は想像以上に「あなたの引き出し」を開いてくれます。 
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