死者の道案内
主人公・山田恵子は看護師である。
ある時、恵子は母親の形見の指輪を失い、それを取り戻すために指輪が消えた病院のモルグに向かう。
その途中で不思議な話を聞く。
それは「人が亡くなる時、死の直前に見た最後の顔が浮かんできて死後の道案内をしてくれると言われている。顔が浮かばない者は自分が死んだことに気づかず、地縛霊になってしまうことがある。そのため、亡くなる直前に誰かの顔を見ておくことが望ましいとされ、最後に誰かに会って別れを告げることが大切である」という都市伝説だった。
調査を進める中で、恵子はその伝説が指輪が消えたモルグと深い関わりがあることを確信し、その真相を追う。 しかし、その時、自分自身がすでにその伝説に巻き込まれていることに気づく。
モルグに到着すると、そこには死体がたくさん収められていた。
恐怖に震えながらも、指輪を探すために死体の顔を一つずつ確認していく。
すると、その中に自分の知っている人物の顔があった。
それは、恵子の同僚であり友人でもあった佐々木美香だった。
美香は数日前に交通事故で亡くなったと聞いていた。
恵子は悲しみに打ちひしがれながらも、美香の手元を見ると、そこには指輪があった。
どうやら美香が何らかの理由で盗んだのだろう。
恵子は指輪を取ろうとするが、その瞬間、美香の目が開き、恵子の手首を掴む。
そして、涙ながらに言う。
「ありがとう、あなたを待っていたの。来てくれて本当に嬉しい。これでもう一人じゃないわ。さあ、一緒に行こう」
恵子は驚愕する。そして思い出した。
美香の顔を最後に見たのは、あの夜、同じ車の中で顔を見合わせたあの時だ。突然、対向車線を超えて大きなトラックのヘッドライトが迫ってきたのだ。
その後、恵子だけが病院に運び込まれたらしい。ベッドの横で喋っている父親の声が聞こえた。
「お友だちは即死だったそうです。でも、この子も重体で、今夜が山だとお医者さんも……」
恵子は美香が待っていた理由を理解した。
あの夜、自分もまた死んでいたのだ。
AIは謎解きシーンを盛り上げるのがヘタクソです。今回も、分かりやすいセリフや状況説明など、オチの周辺を少し書き足しました。