Blog Dondenista

面白い物語はどうやって作るのでしょうか?

「物語は、はじめのうちは借り物でもいいからつくってしまうこと。その借り物に、職場や学校で聞いた世間話や自分で感じたことで色づけする。あるいは、駅や電車の中で人を見て、この人はこんな生活をしているのだろうと想像して、できたイメージを盛り込んで肉づけするわけだ。
 そうすると、たとえ真似したものでも奇妙に物語が新しくなってくる。すくなくとも、いちばん最初の、もとになったものよりは、一歩進歩した物語ができる。」

(引用:手塚治虫著『マンガの描き方 似顔絵から長編まで』)

 

こんにちは、ぴこ山ぴこ蔵です。いきなり手塚先生のお言葉の引用で恐縮です。

どんなスキルを身につける場合でも、まずは既存の作品の模倣から始まるのであります。

奇妙なことにそれは「型の伝承」でありながらも「新たな次元へのステップアップ」なのです。

だからこそぴこ蔵は言いたいのであります。描きたい物語があるのなら、そのルーツを探れ。さらなる原型を求めてそのコアを抽出せよ、と。

手塚先生の仰る通り、その『型』に自分の感覚を盛り込んで忠実に再現するだけで、あなたの物語は確実に新しい世界を描き出します。

だから安心して、まずは自分が感動した核心部分をきっちりと把握しましょう。小説ならその一行を。マンガならその一コマを。映画ならその1カットを押さえましょう。

話はそれからです。

 


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