AIで物語を作る

時代劇創作ツール『モノノ怪がちゃりん』を対話型AIで使う

噂のBingChatAIやChatGPT、あなたは使ってますか?

「対話型AI」を使ってストーリーを作ることに抵抗がある人は、もちろん無理に使う必要はありません。

創作は自分が楽しめればいいんですから。

しかし、変化は遠からず確実にやって来ます。手書きだった人がいつの間にかワープロを使うようになったのと同じです。

物語に限らず、ありとあらゆる場面で、文字を書くアプリケーションを使う人は、全てAIを経由するようになるでしょう。

それなら早めに使い方を覚えておいたほうが得策です。

なお、対話型AIの代名詞的な存在にChatGPTというのがありますが、こと物語創作に限って言うなら、私のイチオシは、今なら断然“Microsoft社”の「BingChatAI」です。

なぜなら、無料にも関わらず、GPT-4という高機能のAIが使えるから。そして、何よりも「作るストーリーが抜群に面白い」からです。

ただし、インターネットブラウザとしてMicrosoftの“Edge”を使う必要があります。持っていない人はさっそくインストールしてください。

“Edge”さえ立ち上げれば、後はもう「新しいタブ」を開いて、検索ページ「Bing」の右上にある青い「b」のマークを押すだけ!

右サイドにチャットの枠がオープンして、すぐに開始できます。

※注意:物語創作に使う場合は「より創造的に」という会話スタイル(いちばん左側のやつです)を選んでください。

対話型AIは想像以上に楽しい!

ぴこ蔵は、新しい『自動あらすじ製造機』には、この対話型AI機能が不可欠だと感じています。

創作のハードルを下げ、情報収集の苦労を減らし、「自分が本当に書きたいことは何か?」についての判断材料を提示してくれるからです。

しかも、AIと対話しながら物語創作するのは、とても楽しい体験です。

「そうは言っても、年齢が年齢だからねえ……」

「どうもパソコンやスマホが苦手で」

いや、実はそんな人のほうが向いています。

なぜかと言うと、対話型AIというのは「自然言語」で指示できるからです。隣の人に喋りかけるのとほぼ同じ感覚で命令できます。

つまり、AIを使いこなすためには、会話が重要になってくるのです。自分が言いたいことを、相手の立場に立って、面倒くさがらずに念入りに伝えるのが最大のコツです。

ですから、おしゃべりが好きだったり、人生経験が豊富な人のほうが上手に使えるのです。

とは言え、作品を一から十まで全てAIに書かせるわけではありません。

あらすじの生成やアイデアの整理、不足している資料の探索や収集、忌憚のない意見を言ってもらう。

そんな使い方がいちばん効率的だと思います。

付き合い方を把握すれば、人工知能くんは「得難い創作仲間」になるのです。

大事なのは物語を作るノウハウ

対話型AIに何かを命令するための指示をプロンプトと言います。指示というと何だか堅苦しいですけど……

「〇〇について教えてください」

「〇〇するにはどうすればいいの?」

……みたいな感じでいいのです。

きちんと指示さえすれば、AIは何でも答えてくれます。

「おねだり」こそがプロンプトの本質です。

ただし、高度なプロンプトを作るためには、それに見合った専門知識が必要です。

例えば、医学知識がなければ医療機器の開発計画を立てるためのプロンプトは書けませんよね。

対話型AIに「物語」を作ってもらうプロンプトも同じです。

BingChatAIやChatGPTは「物語」を書くのに充分なデータをすでに持っています。

しかし、それらをどうやって組み立てれば面白い物語になるか、という専門知識が、今のところまだ不足しています。

いくらChatAIを利用して都市伝説を書いたところで、物語作家の「職人芸」を盛り込んだプロンプトを使わなければ、素人の余興の域を超えるのは難しいと言えます。

私たちに必要なのは、その専門的なプロンプトを作ってくれるツールなのです。

職人の技と言うのは、ダラダラと長くてはいけません。論理的に筋が通っていて、短くてキレがあるものです。

例えば、以下のあらすじを読んでください。

※これは、ぴこ蔵謹製の無料ツール
『モノノ怪(け)がちゃりん』
 で生成したプロンプトを、BingChatAIに入力して作りました。

▼『モノノ怪がちゃりん』で作ったプロンプト

幕末も近い頃、地方の大藩で育った野望に満ちた盗賊・ぴこ山ぴこ蔵は、明日を失った親友の仕返しをするため、因縁の妖怪・猫又の暗殺に挑む。だがその為には持合せのない体力の補充が必須だ!そして成長したぴこ山ぴこ蔵は激闘を制し、勝利を手にするのだった。▲上記の構想の結末を決め、起承転結に分かれたあらすじを作ってください

▼BingChatAIの回答

「猫又に挑んだ最後の盗賊」

ぴこ山ぴこ蔵の物語のあらすじは以下のようになります。

起:ぴこ山ぴこ蔵は、幕末も近い頃、地方の大藩で育った盗賊である。彼は、自分の野望を叶えるために、様々な悪事を働いていた。ある日、彼は親友のぴこ太郎と共に、妖怪・猫又が住む山に忍び込むが、そこで猫又に見つかってしまう。猫又はぴこ太郎を殺し、ぴこ山ぴこ蔵を逃がしてやると言う。ぴこ山ぴこ蔵は、明日を失った親友の仕返しをするために、猫又の暗殺を決意する。

承:ぴこ山ぴこ蔵は、猫又に勝つためには持合せのない体力の補充が必要だと考える。そこで彼は、盗賊仲間や村人たちに協力を求めるが、誰も彼に付いてきてくれない。彼は一人で猫又に挑む決心をするが、その前に一つの噂を耳にする。それは、猫又が苦手とするものがあるという噂だった。それは何と、ニンニクだった。

転:ぴこ山ぴこ蔵は、ニンニクを手に入れるために、近くの町に向かう。しかし、そこで彼は大藩の役人に捕まってしまう。役人は、ぴこ山ぴこ蔵が盗賊であることを知り、拷問を始める。ぴこ山ぴこ蔵は耐えきれなくなり、自分が猫又を倒すつもりだと言ってしまう。役人は興味を持ち、ぴこ山ぴこ蔵を解放する代わりに、猫又の討伐に同行すると言う。ぴこ山ぴこ蔵は仕方なく承知する。

結:ぴこ山ぴこ蔵と役人は、ニンニクを持って猫又の山に向かう。途中で役人は裏切り、ぴこ山ぴこ蔵を猫又に売り渡そうとするが、その時、猫又が現れる。猫又は役人を一撃で倒し、ぴこ山ぴこ蔵と対峙する。ぴこ山ぴこ蔵はニンニクを投げつけるが、猫又はそれを無視して襲いかかる。しかし、その時、猫又の胸に刺さっていたのは、親友のぴこ太郎が持っていた刀だった。刀に刻まれていた言葉は、「友よ永遠なれ」だった。猫又は血を吐きながら倒れる。ぴこ山ぴこ蔵は涙しながら親友の名前を呼ぶ。そして彼は自分の野望を捨てて、盗賊から足を洗う決意をするのだった。

AIは意外に辻褄を合わせてくる

 ……というわけで、ぴこ山ぴこ蔵と猫又の戦いを描いた幕末妖怪時代劇でした。

 けっこう面白いじゃないか、とぴこ蔵は感じました。ところで……

「なぜ猫又の胸に親友の刀が?」

 そう思ったので詳しい顛末を聞いてみました。

▼ぴこ蔵からの質問

なぜ猫又の胸に親友の刀が刺さっていたのか?その顛末を教えてください。

▼BingChatAIの回答

猫又の胸に親友の刀が刺さっていたのは、ぴこ太郎が猫又に立ち向かったときのことです。ぴこ太郎は、ぴこ山ぴこ蔵を逃がすために、自分の命をかけて猫又に斬りかかりました。しかし、猫又はぴこ太郎の刀をかわし、彼の首を噛みちぎりました。そのとき、ぴこ太郎の刀は猫又の胸に深く突き刺さりました。猫又はそのまま刀を抜かずに、ぴこ山ぴこ蔵を追いかけましたが、刀によって傷が悪化していきました。そして、最後の戦いでぴこ山ぴこ蔵に敗れたというわけです。それが猫又の胸に親友の刀が刺さっていた理由です。

より創造的に!

ストーリーを作っていると、どこかで齟齬が発生して、辻褄を合わせなければならなくなることがありますよね。

そんな時は対話型AIに再質問してください。矛盾の解消もしっかり手伝ってくれます。答えが完璧すぎないところがまたいいのです。

これなら充分「謎解き」シーンに使えます。自分自身が納得できるように細部を書き込んでいけば、けっこう面白いシナリオになりそうです。

こんな話が一瞬で作られるのです。使わないのはもったいない。

ただし、GPT-4以上のスペックを持った対話型AIをお使いください。現在のオススメはBingChatAIの「より創造的に」という会話スタイルです。

ぴこ蔵からの贈り物

このツールをどうぞご自由にお使いください。

えっ? 著作権が心配?

大丈夫です。制作者の私が使用を許可します。

生成されるあらすじの権利は全部あなたのものです。

使い方は超簡単

  1. 主人公の名前(お好きなもの)を書き込む
  2. 「GO!」ボタンを押す
  3. 「copy」ボタンでプロンプトをコピー
  4.  あなたのお好きなChatAIにペースト

沢山の人に使っていただきたいので、面白かったらSNS等でお知り合いに教えてあげてください!

もちろん完全無料です!

『モノノ怪がちゃりん(時代劇+妖怪退治専用機)』

どうぞ楽しんでください!