『作者脳』を作ろう!

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あなたの作った物語が他人から良い評価を得られないのは何故でしょうか?

自分でも「なんだか面白くなってないな」と感じてしまうのはどうしてなんでしょうか?

キャラクターの魅力が伝わらない。
渾身の見せ場がウケない。
どこが面白いのかを自分自身が察知できていない。

それはあなたが『読者脳』のままで物語を作ってしまっているからです。作者のマインドになりきれていないからです。

エンタメ作者は読者にサービスをしなければなりません。しかし、読者が読みたいのはこんなシーンだろうと予測して書いてしまうと、ほぼ確実と言っていいほど間違います。

なぜなら、読者の好みは様々な要因で簡単にその需要を変えるからです。市場のトレンドを決めてかかってはいけません。食べ物やファッションと違って、類似したストーリーは読者の心の中ですぐに優劣がつけられてしまいます。(そして2位以下はひどい扱いを受けるわけです)

「読者が読みたがっているシーン」を考えた瞬間に、あなたはすでに他人の作品をお手本として思い浮かべています。自分が好きかどうかを無視して、他人の好みに合わせようとしているのであります。

ところが、創作でいちばん大事なのは「自分が感じた感動を再現する」ことであって「他人の作品を再現する」ことではありません。その微妙な差異を嗅ぎ分けられるのが才能なのです。

ですから、娯楽作品を作る時は「相手が」ではなくて「自分が読みたいのはどんな物語か?」を考えなければいけません。

読者と作者とではストーリーを味わう時に用いるフレーム(型枠)が異なります。その前提に立って、他人と自分との感覚のズレを多様な手段で修正していく作業こそが作者脳の使い所です。つまり「リフレーミング」というやつですね。

リフレーミング(reframing)とは、ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事の固定観念をはずして、違う枠組みで見ることを指す、もともとは心理療法から発生した用語です。

ある出来事に対して、今までの考えとは違った角度からアプローチしたり、視点を変えたり、焦点をずらしたり、解釈を変えたりすることで全く別のストーリーを語る手法です。主人公を変えてみたり、語り手を変えてみたりすることによって行為の意味付けを変えてしまうわけですね。

いつもは無意識に用いているフレームを意識すれば、物語の枠組みを客観視できるようになります。作者がある出来事を語る場合に、どの登場人物の視点を採用するかによって、読者にどんな「効果」を与えるかが変わるわけです。

赤ずきんを狼の視点で語れば、それは暴虐な人間に対する野生動物サイドからの反論となり、感動した読者は自然保護運動に身を投じるかもしれません。

あるいはおばあさんの目線で語ると、介護問題に一石を投じる作品になるかも。

猟師を主人公にすれば、これはもうモンスター狼との死闘を描くアクション大作に。

あなたもぜひこの「物語のリフレーミング」をお試しください。思ってもみなかったストーリーが生まれるかもしれませんよ。

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